昨年より撮影に携わっていた書籍が完成し、2025年4月8日発売になりました✨
見たこともない技術の見せ方に悩んだ撮影
カット本の撮影はこれまでも数多く撮影させていただきましたが、今回の一冊は見せ方において過去イチと言えるほど、工夫が必要でした。
これまでに見たことがない、複雑に見えるけれどマスターすれば時短につながるという技術。
毎回「どうすれば技術がもっと伝わるか」「読者がイメージしやすいのはどの角度か」と現場で考え続けました。
特に今回は、ただ写真を撮るのではなく、どう見せるか、どんな流れで見せると“技”として伝わるのかというところまで深く追求した、まさに至極の作品集です。その分、時間も労力もかかりましたが、完成したページを見て、これしかないと思える仕上がりになりました。

書籍という媒体だからできること
いまの時代、動画で技術を見せることが簡単にできるようになりました。それでも、あえて「書籍」にこだわる理由があります。
それは、ページをめくりながら、角度や順番を自分のペースで確認できるからこそ、作り手が一枚一枚の写真の構図や位置に細かなこだわりを込められる点です。今回の撮影でも、普段なら流れるように終わるカット工程をあえて「止めて・分解して・見せる」ことで、技術のエッセンスを明確に伝えることができました。
静止画だからこそ気づきが生まれる。
そんな魅力を改めて実感しました。
これが書籍ならではの良さだと思います。

撮影現場は“技術の宝庫”
撮影現場では、毎回さまざまな美容師さんたちの技を目の前で見ることができます。
もし私が美容師だったら、この現場は“技の宝庫”だっただろうな、と思うくらいです。
何気ない体の使い方やハサミの入れ方、すべてが学びに繋がります。
現場では、先生やソンさんだけでなく、アシストに来てくださった美容師さんたちにも多大な協力をいただきました。
普段はすぐに終わるようなカット工程を一枚一枚の写真に落とし込むために何度も止めてもらいながら進めました。
根気のいる作業でしたが、みんなで納得のいくまで作り込んだことが何よりの財産であり、その試行錯誤の時間が本当に楽しかったです。

チームで悩んで、考えて、作り上げた一冊
この一冊が完成するまでには、たくさんの議論と試行錯誤がありました。
「どの技術を載せるのか」「どこの工程を撮れば一番伝わるのか」など、細部まで考え抜く日々が続きました。
意見を出し合い、何度もやり直しながら完成に近づけていく過程は、まさに“ものづくり”そのもので、
その結果、この本で学ばれた美容師さんたちのカットスピードや精度がきっと上がる、そんな素晴らしい一冊になったと思います。
箔押しの装丁もかっこいい!
和気藹々とチームで作り上げた達成感と、読者に届くことへの期待感。
この本に関われたことを心から嬉しく思います。
みなさん、ありがとうございました!!

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