投稿者: ufxsg4hrbh

  • 企業向け写真講座

    先日、とある企業の広報部の皆さんに向けて、写真講座を開催しました。
    「社内イベントの写真をうまく撮れるようになりたい」というご相談を受けて、
    普段どんなふうに撮っているのか、どこでつまずいているのかを伺いながら、内容を組み立てていきました。

    中でも印象的だったのが、「集合写真を撮るときの上手な声掛けの仕方を知りたい」という質問。
    結婚式、入学式、イベントなど、これまでに数多くの集合写真を撮ってきましたが、
    自分ではいつも何気なくやっていることだったので、
    改めて聞かれると「あれ?どうしてたっけ?」と考え込んでしまいました。

    もちろん、あらかじめ準備しておく基本的な声掛けもあるけれど、
    その場の雰囲気で、自然と出てくる言葉に任せていることも多く。
    カメラマンのテクニックと言えばそうだし、でも正直キャラで乗り切っている部分もあるし…

    だからこそ、誰にでもできるように伝えるというのは、なかなか難しいなと感じました。

    改めて思ったのは、自分のしている仕事は、ただ撮るだけではなく、
    その場の空気を作ったり、段取りを整えたりと、
    写すために写らない部分でしていることが意外とたくさんあるということ。

    言葉にして伝えることは、自分を振り返る時間でもあるんだなと実感しました。

    伝えたい!という気持ちが強くなると、つい細かくなって、説明も長くなってしまう。
    実践に繋がるよう、もっとシンプルに伝えるにはどうすればいいか。

    そんな課題も見つかりつつ、また少しずつアップデートしていけたらと思います。

    ノリノリ?な私。皆さんがワイワイと撮影している姿を見て、本当に楽しくなりました😊
    このような機会をいただき、ありがとうございました!

  • カット本 完成✂️

    昨年より撮影に携わっていた書籍が完成し、2025年4月8日発売になりました✨

    見たこともない技術の見せ方に悩んだ撮影

    カット本の撮影はこれまでも数多く撮影させていただきましたが、今回の一冊は見せ方において過去イチと言えるほど、工夫が必要でした。
    これまでに見たことがない、複雑に見えるけれどマスターすれば時短につながるという技術。
    毎回「どうすれば技術がもっと伝わるか」「読者がイメージしやすいのはどの角度か」と現場で考え続けました。
    特に今回は、ただ写真を撮るのではなく、どう見せるか、どんな流れで見せると“技”として伝わるのかというところまで深く追求した、まさに至極の作品集です。その分、時間も労力もかかりましたが、完成したページを見て、これしかないと思える仕上がりになりました。

    ソンさん撮影📷
こんな感じで撮影していました。

    書籍という媒体だからできること

    いまの時代、動画で技術を見せることが簡単にできるようになりました。それでも、あえて「書籍」にこだわる理由があります。
    それは、ページをめくりながら、角度や順番を自分のペースで確認できるからこそ、作り手が一枚一枚の写真の構図や位置に細かなこだわりを込められる点です。今回の撮影でも、普段なら流れるように終わるカット工程をあえて「止めて・分解して・見せる」ことで、技術のエッセンスを明確に伝えることができました。
    静止画だからこそ気づきが生まれる。
    そんな魅力を改めて実感しました。
    これが書籍ならではの良さだと思います。

    ソンさん撮影。
自分の撮影している写真がほとんどないので貴重です。
ありがとうございました❤️

    撮影現場は“技術の宝庫”

    撮影現場では、毎回さまざまな美容師さんたちの技を目の前で見ることができます。
    もし私が美容師だったら、この現場は“技の宝庫”だっただろうな、と思うくらいです。
    何気ない体の使い方やハサミの入れ方、すべてが学びに繋がります。
    現場では、先生やソンさんだけでなく、アシストに来てくださった美容師さんたちにも多大な協力をいただきました。
    普段はすぐに終わるようなカット工程を一枚一枚の写真に落とし込むために何度も止めてもらいながら進めました。
    根気のいる作業でしたが、みんなで納得のいくまで作り込んだことが何よりの財産であり、その試行錯誤の時間が本当に楽しかったです。

    ソンさんに撮ってもらいました。スタジオからは富士山が見える良い風景。この日は夕陽が綺麗でした。撮影後のウィッグと共に👩

    チームで悩んで、考えて、作り上げた一冊

    この一冊が完成するまでには、たくさんの議論と試行錯誤がありました。
    「どの技術を載せるのか」「どこの工程を撮れば一番伝わるのか」など、細部まで考え抜く日々が続きました。
    意見を出し合い、何度もやり直しながら完成に近づけていく過程は、まさに“ものづくり”そのもので、
    その結果、この本で学ばれた美容師さんたちのカットスピードや精度がきっと上がる、そんな素晴らしい一冊になったと思います。
    箔押しの装丁もかっこいい!
    和気藹々とチームで作り上げた達成感と、読者に届くことへの期待感。
    この本に関われたことを心から嬉しく思います。
    みなさん、ありがとうございました!!

    シルキーカット本はこちらからご購入いただけます📕

  • 21歳の肖像

    21歳の肖像

    撮り損ねていた、いとこの子供の成人写真を先日撮影してきました。
    新しいスーツを身にまとい歩いてくる姿を見たとき、成長の瞬間を強く感じました。
    いつの間にか私よりも大きくなり、頼もしさすら感じるほどです。

    どれだけ外見が変わっても、その人らしい笑顔は変わらないということ。
    大きくなっても、表情やしぐさの端々に幼い頃の面影が残っていて、そこに安心感と幸せを感じました。

    成長とは、単に大きくなることではなく、新しい経験を積み、さまざまな世界を知ること。
    その過程で壁にぶつかることもあるかもしれませんが、どんな状況も前向きに、自分らしく楽しんで進んでほしいと思っています。

    人生の節目には、それぞれの思いが詰まった一枚の写真が残ることが多いものです。
    その一瞬を記録することで、後から振り返ったときに「あのとき、こんな気持ちだったな」と温かく思い出してもらえたら。

    どんなときも、大切な人の成長を見守り、応援し続ける存在でありたいと思います。

    終始デレデレで撮影していました😆

    撮影させてくれてありがとう。

  • 春旅

    春旅

    モヤモヤと煮詰まる日々が続き、気分転換を兼ねて房総へドライブに出かけました。

    車を走らせるうちに、都会の喧騒から解放され、気がつくと春の気配が広がっていました。
    まだ寒さは残るものの、道端には柔らかな緑が芽吹き、梅や早咲きの桜が春の訪れを知らせています。
    外に出てみなければ気づけなかった景色に、季節の移り変わりを感じました。

    広々とした風景を眺めながら車を進め、道の駅に立ち寄ると、地元の菜花など春らしい食材が並んでいました。
    何気ない風景や出会いが、凝り固まった思考をほぐしてくれます。
    こうした瞬間が新しいアイディアの種になるのかもしれません。

    帰りの天気は一転し、冷たい雨が降り始め、さらには雪も混じるあいにくの天気に。せっかく春を感じたと思ったのに、まるで季節が逆戻りしたかのようでした。
    でも、好きな音楽を流しながらのドライブは、それだけで楽しく😊

    煮詰まると視野が狭くなり、考えが堂々巡りしてしまうもの。だからこそ、意識的に気分転換をし、自分の機嫌を取ることが大切だと実感しました。

    リフレッシュできたことで、新たなアイディアが生まれ、やりたいことも明確になりました。
    少し距離を置いて考えることで、本当に大切なものが見えてくる。
    これからの仕事にも、この気づきを活かしていきたいと思います。

  • 個人撮影

    個人撮影


    お祖父様の形見のコートを着て撮影に挑んでくれた青年。
    初めての撮影で緊張していた彼をリラックスしてもらうため、最初は色々と話しながらお散歩し、自然な表情になってもらうことを意識しました。
    学生時代から知ってはいたけれど、パーソナルな部分はあまり知らなかったので、今回の撮影で新たな一面を知ることができました。

    撮影場所は、季節的に緑が少ない時期だったので、大きな公園を選びました。
    広い公園なら人が多くても静かな場所を見つけやすく、私も被写体も落ち着いて撮影ができます。
    やはり、リラックスした空気の中でこそ、その人らしい表情が生まれると感じています。

    この写真が彼にとって新たな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
    彼にはこれからの人生が素晴らしいものになるよう、心から応援しています。
    「君に幸あれ」と願って。